芸術科学会論文誌 投稿用カバーシート ■ 論文種類(以下のうちから一つ選択) ・原著論文 フルペーパー ■ 論文分野(1)〜3)のうちから一つ選択) 2) 科学系分野 ■ カテゴリ(1個以上選択) a-4) CG技術(可視化) b-4) CGシステム ■ 該当特集(以下のうちから一つ選択) ・特集名「NICOGRAPH 2013発表論文特集」 ■ 論文題名(和文、英文) 接合資料作成のための計測点群による高速な隣接剥離面探索手法 A Rapid Searching Method of Adjacent Flake Surfaces in Stone Implements by Using Sets of Measured Points for Generating a Joining Material ■ 著者名(和文、英文) 千田あゆみ(非会員) 松山克胤(正会員) 千葉史(非会員) 今野晃市(正会員) Ayumi Chida Katsutsugu Matsuyama Fumito Chiba Kouichi Konno ■ 著者所属(和文、英文) 岩手大学大学院工学研究科 株式会社ラング Graduate School of Engineering, Iwate Univ. LANG CO.,LTD. ■ 著者e-mail chida@lk.cis.iwate-u.ac.jp ■ 連絡担当者の氏名、住所、所属、電話、Fax、e-mail 氏名:松山克胤 住所:岩手県盛岡市上田4-3-5 所属:岩手大学大学院工学研究科 電話:019-621-6470 Fax:019-624-4078 E-mail:matsuyama@eecs.iwate-u.ac.jp ■ 論文概要(和文400字程度、英文100ワード程度) 石器の接合資料とは,同一の石核から製作された石器同士が接合され,隣接する石器間の位置や姿勢を復元し た資料のことである.接合資料の作成は,通常1 つの遺跡から出土した資料群を母集団として行われるが,そ の中に母岩を復元するために必要な全ての石器が含まれるとは限らない.しかしながら復元のために,出土し たすべての石器を対象として組み立てを試行することは難しい.そのため,組み立てをいつ終了するか,すな わち,組み立てにおける終了条件の決定が非常に困難である.また,一般に接合資料作成は試行錯誤を伴う手 作業で行われるため,作業者の負担が大きい.従来,計算機を用いて石器の剥離面を抽出し,剥離面同士のマッ チングを行うことによって接合資料を作成する手法が提案されている.しかし,従来手法は,複数の石器剥離 面が合併し,ひとつの剥離面を構成するような複雑な剥離面に対して探索が困難である.また,探索対象とな る全ての石器剥離面に総当りでマッチングを行わなければならないため,探索に非常に時間がかかり,大量の 石器に適用することが困難である.そこで,本研究では複数の石器剥離面で構成される複雑な剥離面に対して, 隣接する石器を探索できる高速な剥離面探索手法を提案する.本手法では,石器を計測した計測点群から自動的 に剥離面上の点群を抽出し,特徴量を計算する.次に,計算した特徴量を用いて,接合する石器の剥離面同士 をマッチングして,隣接する剥離面候補を高速に探索する.その後,候補となる剥離面から適切な石器を選出 し,姿勢最適化手法を用いて接合する.最後に,接合した2つの石器剥離面と隣接する剥離面を解析して,複 数剥離面をひとつの剥離面に併合することで,複雑な剥離面に対しても石器接合資料作成を自動化できること を検証する. ■ キーワード(和文5個程度、英文5個程度) 石器,接合資料, 3 次元計測, ヒストグラム, 類似形状検索