芸術科学会論文誌 投稿用カバーシート

■ 論文種類（以下のうちから一つ選択）
  ・原著論文 フルペーパー

■ 論文分野（1)〜3)のうちから一つ選択）
  2) 科学系分野

■ カテゴリ（1個以上選択）
  a-6) 画像処理技術

■ 該当特集（以下のうちから一つ選択）
  ・特集名「NICOGRAPH特集」

■ 論文題名(和文、英文)
カラースキャン画像のロゼットパターン除去手法
Removing Method of Rosette Pattern on Scanned Color Image

■ 著者名(和文、英文)
豊田 敬央 (Takahisa TOYODA)
渡辺 賢悟 (Kengo WATANABE)
宮岡 伸一郎 (Shinichiro MIYAOKA)

■ 著者所属(和文、英文)
東京工科大学 (Tokyo University of Technology)

■ 著者e-mail
toyoda.univ@gmail.com
kengo@mediatlier.net
miyaoka@media.teu.ac.jp

■ 連絡担当者の氏名、住所、所属、電話、Fax、e-mail
氏名：豊田敬央
住所：東京都八王子市片倉町1404-1
所属：東京工科大学大学院バイオ情報メディア研究科 メディアサイエンス専攻
電話：042-637-2111
E-MAIL : toyoda.univ@gmail.com


■ 論文概要(和文400字程度、英文100ワード程度)
画像を印刷するとき，プリンタは画像を網点と呼ばれる小さな点の集合に変換して画像の濃淡を表現する．
カラー画像を印刷するときは，網点を画像のCMY表色の各成分に対して生成し，それぞれを重ね合わせることでカラー画像を表現する．
このとき，重ね合わせの角度を変化させて各々の成分の網点同士が重ならないようにする．その結果，網点が亀甲状のパターンを構成する．
これをロゼットパターンと呼ぶ．これは人の目の錯覚を利用し，少ない階調数で濃淡を表現する手法であるが，
印刷物をスキャニングしたときロゼットパターンがアーティファクトとして目立つという弊害を生む．
本稿では，スキャニングした印刷物の画像を対象に，ロゼットパターンを除去することを目的とする．
ロゼットパターンを含む画像は CMY 成分へ分解をすると，各成分に周期性と方向性をもつドットのパターンがある．
この周期と方向を周波数領域でラドン変換によって推定した．
推定した周期と角度の情報を元に，それに対応した成分を周波数領域で 0 に置き換えることにより，ロゼットパターンが除去できることを確認した．

We present a method for removing rosette pattern from a scanned color image. Rosette pattern is generated
by printer to obtain visually good effects. But this leads to objectionable artifacts when the image is
scanned with high quality. Rosette pattern has period and direction. In order to estimate them, we use
Radon transform in frequency-domain. Finally, we replace elements corresponding to the above period
and direction to zero and, compute the inverse Fourier transform. As a result of experiments, it’s clarified
the proposed method can remove rosette pattern.

■ キーワード(和文5個程度、英文5個程度)
高解像度スキャン画像，ロゼットパターン，フーリエ変換，ラドン変換
High resolution scanned image, Rosette pattern, Fourier transform, Radon transform