芸術科学会論文誌 第2巻論文賞

Award of the journal of the Society For Art and Science Volume.2

芸術科学会論文誌では、第2巻第1,2,3号に掲載された論文の中から、以下の2論文を「論文賞」に選定いたしました。 芸術科学会では会員を対象に、第2巻第1,2,3号に掲載された19本の中から、論文賞候補論文の投票を受け付けました。 この投票結果と、論文賞選定委員による投票結果を集計し、論文賞選定委員による厳正な審議の結果として、以下の2論文を選定いたしました。 今回の受賞論文は、レンダリング、モーションキャプチャ、といった芸術科学の基本技術に対して、単に理論的考察を深めるだけでなく、実行事例の面からも有意義な成果を示された、興味深い研究といえます。 しかも2論文とも、研究成果を実証するムービーも公開されており、まさにオンライン論文誌の特色を推進する芸術科学会論文誌の模範、とも言うべき論文ではないかと思います。 受賞された著者の皆様、大変おめでとうございます。 今後のいっそうのご活躍を期待しております。

※芸術科学会論文誌論文賞では、今後「前年の第4号から今年の第3号まで」を表彰対象期間として固定させたいと考えています。 その移行措置として今回は、第2巻の1~3号のみを表彰対象といたしました。 ご了承のほど、お願いいたします。


Vol. 2, No. 1, pp. 51-60


溶岩流の粒子ベース・ビジュアルシミュレーション
Particle-based Visual Simulation of Lava Flow

小田 泰行, 藤本 忠博, 村岡 一信, 千葉 則茂
Yasuyuki ODA, Tadahiro FUJIMOTO, Kazunobu MURAOKA, Norishige CHIBA

2002/10/26 受付 (Submitted)
2002/12/09 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (1.0MB)
サンプルムービー(Sample Movie: avi 8.0MB)


受賞のコメント:

論文賞を頂くことができ,大変嬉しく思います. 最近はCGを活用した映像制作技術により映像表現の幅が大きく広がりました. 架空のシーンの制作においてのみならず,溶岩流などのように身近に観察することが難しい現象の表現においてもその有用性は大きいと思います. 本論文では,溶岩流の基本的な性質を実現する手法を提案していますが,計算速度の改善など,実用化に向けての課題も多く残されており,今回の受賞は継続的な研究活動への期待を込められたものであると考えております.


Vol. 2, No. 3, pp. 94-100


スポーツ動作分析の支援を目的とした人体センシング情報の可視化提示法
Visualization of Human Body Sensing for Supporting Sports Motion Analysis

稲葉 洋, 瀧 剛志, 宮崎慎也, 長谷川純一, 肥田満裕, 山本英弘, 北川 薫
Hiroshi INABA, Tsuyoshi TAKI, Shin-ya MIYAZAKI, Jun-ichi HASEGAWA, Mitsuhiro KOEDA, Hidehiro YAMAMOTO, Kaoru KITAGAWA

2003/04/15 受付 (Submitted)
2003/07/11 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (2.0MB)
サンプルムービー(Sample Movie: mpeg 8.55MB)


受賞のコメント:

本研究は,スポーツで得られる人体の情報をわかりやすく見せたいという競技研究者からの要望が発端です. しかし,手法自体は人体動作に対する情報の付加・可視化という一般用途へ向けられたものです. 現在では,モーションキャプチャ装置の発達により動作が比較的容易に取得できるため,これまで漠然と考えていた一般用途への応用も現実味をおびたと感じています. 本論文の受賞はこれから研究を進めていく上で大きな励みになります.ありがとうございました.

論文賞選定委員

伊藤貴之(論文委員長), 牧野光則(論文副委員長), 大野義夫, 高田明典, 永江孝規, 春口巌


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Last updated: 2004/02/06